2010年 12月 21日
投稿)全通研大分支部だより
19日(日)。
12月の定例会は、「過去の運動から学ぼう。」をテーマに
昭和61年に行われた、「I Love パンフ普及運動」の頃のお話を
3名の先輩からお聞きしました。
・ ろう者と組んで運動をするということが初めてだったので、お互いに
どう動いていいのか分からなかったし、一般の人にどう話をすればいいのかも
分からなかった。それが、回るうちに、話の仕方が分かってきて、説明できる
ようになっていった。
・ 最初は、「売らなきゃ…」という思いもあったが、ろう者と一緒に、一軒一軒
家を回っていくうちに「社会の人が知らない、ろう者のこと、手話のことを
知ってほしい」「話を聞いてくれる人がいることが嬉しい」という気持ちに
変わってきた。
・ 手話講習会を終了したばかりで、やっと手が動く程度だった。
地区のろう者と組んでいろんなところを回った。大変だったけどいい思い出。
・ 「1歩がなければ2歩目はない」ということばに背中を押され、通訳現場に
向かった。県内にそんなに手話通訳者がいなかった時代だった。
・ 福祉会館2階にろう協の事務所があった時代。
「I Love」のときは、大分は2万部ぐらい販売したと思う。
県内をキャラバンするために、横断幕をつけた車を見送ったのを思い出す。
などなど、当時の話をしていただいた。
「聞こえない人たちの不便さ」「手話の大切さ」を分かってほしいという思いが、
当時の運動を動かしていたのだということ、また、ろう者と一緒に行事をする
だけでなく、キャンプをしたり、飲みにいったりという日常の交流が、運動の支え
になっていたことが感じられました。
過去の運動などは、「60年のあゆみ」やインターネット等で読むことが出来ますが、実際にそのときながれていた空気というか、思いというのは、文章ではわから
ないなぁ~と感じました。
これからも、先輩方の話を聞く機会を持つことは大切だと思います。

