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大分県聴覚障害者センターブログ

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聴覚障害者と手話

聴覚障害者と手話
 聴覚障害と言っても同一の障害ではないと考えた方が理解しやすいと思います。生まれた時から聞こえない人、病気や事故等中途で聞こえなくなった人、高齢になって聞こえの状態が悪くなった人、補聴器を使えば聞こえる難聴者等、個々で異なる障害と考えます。
 聞こえない人は「手話」をみんな使っていると思っている方が多くいます。聞こえの程度が重い聴覚障害者は、身体障害者手帳を持っている人の2割程度の人が「手話」を使っています。
そして、この手話はろう学校で指導していません。ろう学校の中で先輩の手話を見て学んできました。
 また、ろう学校の先生はみんな手話が分かるわけではありません。
普通学校などで指導していて、教職員の異動でろう学校に配属、手話が分からないままにろう学校の児童、生徒に指導することになります。
 最近はろう学校に赴任した時から手話講習会に通う先生たちが増えてきました。

 【ろう学校の開始】
1878年京都盲唖院で手話による教育が開始されました。しかし1880年に開催された「ミラノ会議」で手話法は口話よりも劣っていると取り上げられ、各国のろう学校が手話を禁止して、口話法を取り入れるようになりました。
【昔のろう教育に対して・・卒業生の感想】
「ろう学校時代は、多くの先生は手話を使わずに口話のみで授業をしていました。
先生の口の動きだけで話の内容を理解することは限界があると感じました。
普通の授業とは別に、口話・発語訓練の時間があり、幼稚部から高等部まての長い期間訓練を続けてきました。
今考えると、訓練の時間に費やした同じ時間をろう学校の先生が手話を使いながら、文章指導を受けていたら、自分の学力はもっと伸びたかもしれない。」とろう教育に対しての不満の声も聴かれます。

 以前と比べるとろう学校も変わってきました。手話を使うことを全面的に禁止していたろう者にとっては暗黒の時代が終わり、今はろう学校の教師が手話講習会に通い学習しています。
ろう学校の卒業式に校長自ら手話で挨拶する光景もみられ、ろう教育は変わってきました。
しかし、過去にろう教育を受けた多くのろう者はどうなるのか。
企業等に入ってもコミュニケーション面で職場の同僚とのトラブルが起きたりします

by toyonokuni | 2019-03-13 14:04 | 協会・センターからの情報 | Comments(0)