カテゴリ:センターの風( 166 )

「ろう者より先に怒るな、泣くな、笑うな」

「ろう者より先に怒るな、泣くな、笑うな」

            ~行こう  とにかく行こう~

手話通訳者はいろんな所に出掛け、多くの出会い、多種多様な経験をする。

ただ、この経験はろう者が主体者として経験することであり、通訳者は通訳行為を通じて「疑似体験」的な場面を経験しているにすぎない。

 しかし、通訳者の役割を十分に認識していないと通訳者が「実体験」をして、主体者であるろう者が「疑似体験」をしているような場面が生まれることになる。

例えば聞こえる人がろう者に対して失礼な発言をしたような場合に、ろう者が怒る前に通訳者が怒るというような場合である。通訳者は自分が怒る前にその失礼な発言をろう者に「通訳」することを最優先しなければならない。

同じような例として通訳者が手を動かす前に笑ったり、泣いたりしてろう者への情報提供が遅れてしまうことがある。通訳しているのは人間で、感情を持っているので場面によっては悲しみや怒りで感情を抑えきれず、通訳できないということも現実にはありえるだろう。

しかし、通訳者がその場所で疑似体験であるにせよ体験するのはろう者からの依頼があるからであり、依頼者よりも先に感情を表すことは通訳者として反省すべきであろう。

ただ、聞こえる人たちの大部分が示すと予想される感情をろう者が示さない場合に通訳者の伝える能力の不足のみでは片付けられない問題が存在する。何事にも我慢する事を押しつけられてきたろう者の場合は、聞こえる者の言うがままになっている例がある。

こんな時は通訳者の役割を捨てて一人の人間として憤りをぶつけたい衝動にかられることもあると思うが、通訳者は通訳場面では「個人」として存在しないのであり、通訳者の感情表出はありえないのが原則であることを忘れてはならない。

ただし、憤りを感じる感性は通訳者に欠かせない資質である。


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by toyonokuni | 2018-07-11 05:36 | センターの風 | Comments(0)

「ろう者の権利回復としての日本手話」

「ろう者の権利回復としての日本手話」

~「行こう  とにかく行こう」より抜粋


手話について、「健聴者的手話」、「ろう者的手話」、「伝統的手話」、「中間型手話」など、様々な表現が言われてきましたが、ここにきてようやく整理されてきました。

つまり、健聴者が覚える手話と実際にろう者が使っている手話が異なり、いわゆる健聴者的な手話通訳をされた場合に、ろう者は分かりにくいという声が出てきました。

 一方、ろう者的手話を表現された場合に手話通訳者がスムーズに理解できないという問題が出てきました。


これは、手話通訳が「ボランティア的行為」と考えられていた時には、あまり表面に出てこなかったが、手話通訳が一つの「言語通訳」と考えられはじめた頃から、徐々にろう者からも手話学習者からも出されてきました。

では、手話講習会の中で、実際にろう者に通じるような手話技術を指導すれば良いでないかと誰しも思うことであるが、下記のようなことから指導されてこなかったと考えられます。                         

1手話に対しての社会的評価が低く、指導するろう集団としても、自信をもって自分たちが日常使っている手話を指導できなかった。(手話よりも日本語が上の言語という意識を、教育の中で植え付けられてきたのが原因と考えられる)

2言語としての手話の研究が進んでおらず、体系的に日本手話を指導できる条件が整っていなかった。


3第二言語としての手話を覚える健聴者にとって、日本語の文法に合わせて手話を覚える方が覚えやすかった。

 上記の他にも様々な要因が考えられるが、平成10年に、手話講習会の指導について見直しをしようとする動きが出て、手話奉仕員・手話通訳者養成カリキュラムが作成され、手話通訳者講座が開始されました。

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手話奉仕員養成事業が昭和45年に開始されて、ほぼ半世紀近くになる今日、多くの人たちの労苦が実り、「手話は言語」であるとの認識が共有化されてきました。
 この経過の中で、「日本手話」「日本語対応手話」の論争が起きています
 しかし、現在私たちが使っている音声言語の歴史を考えると日本各地に「方言」等もあり、学校教育の場で「国語」公用語として、国策としての取り組みが行われてた歴史があります。
手話も言語として考えると同じような経過をたどるのではないかと素人の私は考えています。

しかし、大切なのは、「手話通訳者は講座の中では育たない」ということです。
常に聞こえない人たちが抱える問題に対して、共感できる通訳活動者を育てるためには、
多くのろう者との交流活動は、必要不可欠なものと考えます。

【追記】
木村晴美氏が「ろう文化宣言」をしたのは、聞こえないろう者の権利と同時
に奪われた「自分たちの自然なことば(手話)の奪回宣言」であったと
考えます。

※ろう文化宣言はセンターの書籍にありますので、一度ご覧ください。
現在、手話言語法の制定運動や「手話は言語である」ことが法律の中でも
明文化され、手話やろう者を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。
手話が禁止された時代に生きてきたろう者にとって、奪われた「権利回復
のための主張をしているのです。

この大きな転換期に手話を学んでいる私たちは、聞こえない人たちを側面
的に支援できる聞こえる人でありたいものです。

今は、まさに「手話は言語である」という社会の共通認識が熟すまで
の過渡期とご理解ください。
                              文責:奈須


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by toyonokuni | 2018-06-27 05:10 | センターの風 | Comments(0)

「ありがとう」の気持ちに寄せて

3月…
幼稚園の卒園式、小学校の卒業式、中学の卒業式、高校の卒業式と、笑顔と涙で新しい門出を祝う月になりました。
4月には素敵な出会いが待っていますね。
センターにも、「ありがとう」の気持ちが届きました。

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さっそく飾らせていただきました。
こちらこそ「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。
手話を学ばれた学生の皆さん、これからも素敵な出会いがありますように。
そして、聴覚障害者の方と会った時には、積極的にお話してみてくださいね。
センターの方にも遊びに来てください。待ってます178.png


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by toyonokuni | 2018-03-02 13:23 | センターの風 | Comments(0)

センターの豊後梅

平成8年10月に当センターがオープンした時からセンターを見守ってくれた
  
豊後梅、今年も素晴らしい花を咲かせてくれました

「毎年、恒例の豊後梅の写真」

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                  撮影者⇒奈須
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                 3年前撮影した豊後梅

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by toyonokuni | 2018-03-02 13:23 | センターの風 | Comments(0)

春の訪れ。

   豊後梅満開!

ウメ(梅)の仲間である、豊後の国大分県の花「ブンゴウメ(豊後梅)」。
その名の示すように豊後(大分県)に 発祥し、古くから豊後の名産として知られたウメ(梅)である。
大分県にあるウメ(梅)をそう呼ぶというのではなく、れっきとしたウメ(梅)の種類である。果樹として
栽培されているウメ(梅)の1ツ変り種で、香り高い大型の花をつける。アンズ(杏)とウメ(梅)の間の種
類という説もある。

画像ブンゴウメ(豊後梅)は、その名の通り豊後国(今の大分県の大部分を占める)が、発祥とされていて、江戸時代には杵築松平家から徳川将軍家にその実の砂糖漬けが献上されているなど、古くから豊後の名産として知られていた。(この縁で、ブンゴウメ(豊後梅)は杵築市の花にも制定されている)



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by toyonokuni | 2018-02-28 06:13 | センターの風 | Comments(0)

春の小川

  「春の小川」

春の小川は さらさら流る。

岸のすみれや れんげの花に、
(にお)いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く。

春の小川は さらさら流る。
(えび)やめだかや 小鮒(こぶな)の群に、
今日も一日 ひなたに出(い)でて
遊べ遊べと ささやく如く。

春の小川は さらさら流る。
歌の上手よ いとしき子ども、
声をそろえて 小川の歌を
歌え歌えと ささやく如く。

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by toyonokuni | 2018-02-21 06:06 | センターの風 | Comments(0)

お正月の準備は…

ちょっと肌寒かった12月24日に有志の方々のおかげで、今年も立派な門松ができ、新年を迎える準備ができました。
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センター内では、手話サークル「吉四六」の皆さんの主催でお餅つきもあり、参加した皆さんとあっという間にたくさんのお餅が出来上がりました。
お醤油で、きな粉で、大根おろしとポン酢で…と美味しくいただきました。
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ご協力いただきありがとうございました。
センターをご利用いただく皆様にとって来る年が、素敵な年でありますように…

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by toyonokuni | 2017-12-29 08:30 | センターの風 | Comments(0)

若いチカラ~

今日は、大分県立佐伯豊南高等学校の学生さん24名が授業の一環で、センター見学と聴覚障害者との交流に来ました。
センターの説明を受け、聴覚障害者の方が見ている字幕についての説明…センターのエレベーターでは他では見ないシステムなど、一生懸命聞き入っていました。
聴覚障害者との交流では、最初はちょっと緊張していたようですが、時間が経つにつれて、笑顔がたくさん見られました。
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楽しい交流ができましたか?
これからもたくさんの聴覚障害者の方とお話が出来ると良いですね。
手話の授業、頑張ってください109.png


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by toyonokuni | 2017-09-21 17:07 | センターの風 | Comments(0)

こんな方がセンターに顔を見せに来てくださいました

お盆期間中のお客様♪
こんな方がセンターにいらっしゃいました。
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岡山県聴覚障害者センターのブログの手話語りに出演されているヒロヒゲさん(左)と高松市の池川洋子さん(右)です。
ヒロヒゲさんの動画は以下のリンクからご覧いただけます。
あれ?「ヒロヒゲ」さんなのにヒゲが無い?!と思われた方もいるのではないでしょうか。
答えは動画をご覧ください♪


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by toyonokuni | 2017-08-14 13:22 | センターの風 | Comments(0)

2010年 12月 08日のブログ 全通研大分大会

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全通研大分集会


全通研大分集会 「士気」高揚! 
         


第44回全国手話通訳問題研究集会in 大分が「時代(とき)を見つめ 未来につなごう 熱いメッセージを!」の大会テーマで開催されます。

2011年8月26日(金)~28日(日)に別府市で開催予定で
d0070316_15242095.jpg記念講演講師は姜尚中氏(東京大学大学院教授)です。

44回目にして初めて大分で開催される大会です。多くの
皆様のご参加をお待ちしています。
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by toyonokuni | 2017-07-18 10:57 | センターの風 | Comments(0)

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